『英代&フレンズ』主催、“ファンの集い”のお知らせ

11月1日、ほぼ一年ぶりに帰国します。
今回は2週間滞在の予定で、盛りだくさんのプログラムが待っています。
その中から、今日はファンの集いのお知らせです。

5日に防府天満宮参集殿、11日に東京渋谷の美竹サロンで開催いたします。非会員の方々にもご参加いただけます。詳細は、以下のとおりです。

【防府】11月5日(日)15:00開演(14:30開場)防府天満宮 参集殿

入場料(税込) 一般 ¥3,000 / 英代&フレンズ会員 ¥2,000(同伴者1名まで会員価格)お茶・お菓子付
お申し込み/お問い合わせ 英代&フレンズ 防府事務局  桜井写真店

    TEL: 0835-22-2389 / FAX: 0835-23-8775 E-mail: sakurai-co@k9.dion.ne.jp

【東京】11月11日(土)14:00開演(13:30開場)渋谷美竹サロン

入場料(税込) 一般 ¥3,000 / 英代&フレンズ会員 ¥2,000(同伴者1名まで会員価格)
お申し込み/お問い合わせ パシフィック・コンサート・マネジメント 担当:山下 藍

    TEL: 03-3552-3831 Mail: yamashita@pacific-concert.co.jp


【演奏プログラム】

  • マーラー
    交響曲第2番第1楽章より
    交響曲第5番第4楽章アダージエットより
    交響曲第8番第二部より
  • エーセル・スマイス
    オペラ「難破船略奪者」より第2幕へのプレリュード
    交響曲「囚人」より、コラール
  • ラフマニノフ
    プレリュード作品23-6
    楽興の時 作品16-6
  • リスト
    愛の夢第3番

今回は奇妙なプログラムになりました。今年の夏は4つの音楽祭で異なる4種の朗読付きコンサートを行いましたが、そのご報告を兼ねて選曲したものです。

まず7月には“MDR夏の音楽祭”で『ファニー&フェリックス・メンデルスゾーン~姉弟の愛』を上演しましたが、これは昨年ラインガウ音楽祭で初演したものの再演ですから、今回はプログラムから省きました。(ちなみにこの時の録音は、10月末までオンラインで配信されています。

今年新たに加わったのはラインガウ音楽祭の「グスタフ・マーラー&アルマ・マーラー」、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭の「ヴァージニア・ウルフ&エーセル・スマイス」、ウーゼドム音楽祭の「ラフマニノフ&イヴァン・ブーニン」の3種類。この内容についてお話しながら演奏したいと思っています。

グスタフ・マーラーとアルマの愛と諍いの日々は、想像を絶するほどドラマティックなものです。作曲家になることを禁止されたアルマの不満はしばしば爆発しましたが、音楽的才能に恵まれた彼女は、グスタフの指揮者としての姿を見事に書き残してくれています。彼の作曲家としての偉大さに気づくのは遅かったものの、彼女の書き記した回想録は大変興味深いものです。

グスタフ・マーラー、アルマ・マーラー

エーセル・スマイスはロンドン生まれの女流作曲家ですが、19~20世紀にかけて、まだまだ女性の地位の低かった時代、苦労して作曲家になった人物です。彼女はオペラや交響曲を残していますが知られていません。17歳で一人、ライプツィヒに留学を果たした彼女の意志強固な姿から、私は多くの勇気をもらいました。また女性解放運動の闘士(サフラジェット)としても活躍した彼女の奇妙奇天烈な逸話がたくさん残っています。友人であった小説家のヴァージニア・ウルフの時には辛口の言葉は笑いを誘いますが、さすがウルフ。彼女の記したスマイスについての文章は見事です。そんな話を交えながら演奏したいと思います。

エーセル・スマイス

ヴァージニア・ウルフ

今年はラフマニノフの生誕150年ですが、ドイツでは反ロシアの風潮が高まっており、ラフマニノフのプログラムを受け入れてくれる企画者はなかなか見当たりませんでした。しかし、ウーゼドム音楽祭から直々にオファーが入り、当音楽祭の企画課長と相談の上、テキストにはロシアで初めてノーベル文学賞を受賞したブーニンの小説も加えることとなりました。ブーニンのロシアの自然の描写は素晴らしく、言葉でここまで描写できるものかと驚くばかりです。ファンの集いでは、久しぶりにロシアのピアニズムについても触れたいと思います。

ラフマニノフ

イヴァン・ブーニン

英代&フレンズ

ピアニスト原田英代 オフィシャル・ファンクラブ

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